胎盤と羊水のトラブル
●前置胎盤
普通は、子宮底の高い位置に胎盤はついています
それが何らかの理由で、低い位置についてしまい、
子宮を塞ぐことがあります。これが前置胎盤です
妊娠中に出血してしまうと、母子共に危険です
先生の指示通りにしていれば、心配はありません
●常位胎盤早期剥離
胎盤は、赤ちゃんが生まれたあとに、剥がれます
まれに、出産前に剥がれてしまい、子宮壁との間に出血を起こし、
赤ちゃんへの栄養と酸素が遮断されます
常位胎盤早期剥離と判断されたら、
赤ちゃんの様子を確認してから、
すぐに帝王切開になります
●羊水過多
妊娠後期の羊水は、ほとんど赤ちゃんの尿です
赤ちゃんは、それを飲んでまた排泄してを繰り返します
羊水過多では、ママの糖尿病などが原因で起こり、
尿の酸性が多くなったり、吸収が悪くなったりします
赤ちゃんに元気があれば問題はありません
●前期破水
陣痛が来る前に、羊水が流れ出してしまうことです
原因は、卵膜が細菌感染し、弱くなるためです
36週以降の破水なら、なんの問題はありません
赤ちゃんが未熟な時期の破水は、細菌感染予防とともに、
子宮収縮を抑える治療が行われます